諏訪市の森田さん 信州ソルガムの栽培普及に向け関係者に協力を要請

JA信州諏訪
諏訪地域の農業振興・更なる発展に向け、皆で語り合った(長野県茅野市で)
諏訪地域の農業振興・更なる発展に向け、皆で語り合った(長野県茅野市で)

諏訪市の森田珠世さん(65)は8月24日、信州産ソルガムの栽培普及に向け、「信州そるがむで地域を元気にする会」理事長で、公立諏訪東京理科大学の天野良彦学長の元を訪問した。JA信州諏訪の職員2人が同行。諏訪地域の農業振興・更なる発展に向け、皆でできることを前向きに考えた。
森田さんは9年前、埼玉県から同市に移住し、飲食店で食べたソルガムご飯の豊富な栄養価に感動。「自分でも作ってみたい」と考え、2024年度からJAが運営する「JA農園」に参加。信州産ソルガム栽培を始めた。
栽培3年目の2026年度、JAが土づくりをした農地に種を植えた後は、作業の手間が比較的かからないため、「JA支援のもと、農業初心者の自分も栽培できた。同じように他の人にも農業の楽しさ・大変さを知ってもらいたい」との思いが強くなったという。
そこで、当初から栽培の相談をしていた天野学長が、今年度から同大学に赴任したのを機に、JAと顔つなぎをし、両者に普及拡大の協力を依頼することにした。
この日は、自身の人脈を駆使して栽培・販売に関心のある企業や学校、飲食店を挙げた。ソルガムには高い需要があり、地元協力者も多くいることを説明した。
天野学長は、「信州そるがむで地域を元気にする会」と「信州産ソルガム普及促進協会」が合体し、9月中旬に「一般社団法人日本ソルガム振興協会」を発足することを紹介。組織化して活動するので、力になれることが多くあるとした。また、新規栽培者向けの作業マニュアルも作成中とのこと。
JAは、管理部の朝倉啓介課長が自身の栽培経験から、ソルガムは1株あたり複数の子実が収穫できるため、農機で一度に刈り取ることができない。すべてが手作業となるため「市場出荷に向けた生産性面などから、JA内で新たに組織をつくるのには高いハードルがある」と現状を説明。しかし、遊休農地がある人に栽培を呼びかけることを提案。また、小学校の稲作体験にプラスして作付けを働きかけることや、料理教室でソルガムを調理することで認知を広め、生産者を増やす案も出た。
森田さんは「諏訪地域の更なる発展のためには、農業を盛り上げる必要がある。今日集まったメンバーで協力し合い、耕作放棄地などでソルガムの生産を増やしていきたい」と展望を語った。

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