長野県上伊那農業農村支援センターと長野県上伊那農業高等学校は8月5~7日の3日間、農家体験実習を行い、伊那市の株式会社JA菜園が実習を希望した同校の大槻夏音さん(16)を受け入れた。大槻さんは同社で農作業を体験し、農業への理解と関心を深めた。
同校は毎年、1~2年生を対象に体験実習を実施している。今年は44人の生徒が参加し、農家のほかに地元企業や村役場などで職場体験を行った。上伊那地域を支える次世代を担う生徒の進路選択を支援した。
実習は、同センターが長野県の「緑の学園研修実施要領」に基づき、高校生の農業への理解促進と就農意欲の向上を目的に、同校と連携して実施した。生徒は農業現場での作業を通じ、農業の仕事や地域農業への理解を深めた。
大槻さんは3日間、上伊那の主力品目であるアスパラガスの収穫や白ネギの皮むき作業などを体験した。実家で水稲や野菜を生産していることから以前から農業に興味があり、「将来はピーマン農家になりたい」という目標を掲げる。
最終日の7日は、同社の職員とともに白ネギの皮むき作業に取り組んだ。大槻さんは「職員の方が優しく、安心して作業ができる。黙々と作業することは得意で、とても楽しい」と話し、真剣な表情で作業を進めた。
同社の堀内実場長は「農業に興味を持ち、意欲的に作業に取り組んでくれる姿は頼もしい。高齢化による後継者不足が課題となる中、農業の魅力を感じてもらい、一人でも多くの若い世代が担い手として農業に携わってくれれば嬉しい」と期待を寄せた。