長野県農村生活マイスター協会上伊那支部とJA上伊那生活部会は8月3日、伊那市のJA本所で第3回合同夏期研修会を開いた。支部員や部会員、同JA担当職員ら72人が参加。講師を招き、郷土料理をはじめとする食文化について学び、意見を交わした。
研修会は、農村地域の女性が自らの力を発揮し、より良い地域社会づくりに貢献することを目的に、「第4期長野県食と農業農村振興計画の女性活躍に関するアクションプラン」を推進するため実施している。
当日は、郷土料理伝承家の酒井さつき氏が講師を務め、「伝えたい、残したい上伊那の食文化~郷土料理の魅力~」と題して講演した。酒井氏は、元JA生活指導員として「食」の安全・安心への取り組みを続け、料理レシピ本を発刊するほか、地元の高等学校でも講師を務めるなど幅広く活躍している。
講演では、輸入食品の危険性や食生活の乱れなどについて説明。地元で育った旬の作物を食べることが健康に良いことや、先人の方々が四季折々の作物を工夫して育てあげた郷土料理などを紹介し、地域の食文化を守り次世代へつなげる大切さを伝えた。
その後、「身近な郷土料理の魅力と、その伝え方」をテーマに意見交換会を行った。参加者は、地域や家庭で受け継がれてきた郷土料理を次世代に伝えていくための工夫について意見を交わし、「子どもが参加しやすいイベントを開催する」「学校や保育園などで郷土料理を提供する」などの意見が出された。
同生活部会の下島恭子部会長は「伊那谷の郷土料理といえば、真っ先に『五平餅』を思い浮べる。先人の知恵が詰まった懐かしい味を思い出し、食卓に乗せるひと手間が、家族の幸せにつながるのではないか」と話した。