盆に先祖を迎える目印に 色鮮やかな「ホオズキ」出荷最盛期

JAみなみ信州
ふたりでホオズキを収穫する宮島さんご夫婦(長野県下條村で)
ふたりでホオズキを収穫する宮島さんご夫婦(長野県下條村で)

JAみなみ信州管内ではホオズキの出荷が最盛期を迎えている。中京方面では盆灯篭に見立てて仏壇や墓にホオズキを飾る風習があり、鮮やかなオレンジは先祖が返ってくる目印になると言われている。盆の飾り花として7月26日に始まった出荷は8月5日までと短期集中で出荷していく。
27日、下條村の宮島栄一さん(72)と五月子さん(68)はふたりで収穫作業を行った。暑さの中、少しでも作業が楽にできるようにとタイヤ付きの台車に座って収穫する。「花は見る人や、つくる私たちも癒してくれる。ホオズキは一番最初に植えた品目で愛着がある」と話し、この日も仕上がりを確認しながら300本を丁寧に収穫した。「今年は背が短いが、色付きが良くまずまずの出来。使ってくれる人に喜んでもらえる良い物を出荷できるよう、ふたりで頑張りたい」と話した。宮島さんのお宅では5月の降雹や高温・干ばつによって昨年の半量ほどの2,000本の出荷を予定。今週いっぱいで収穫作業を終える予定。
同JAによると今年は梅雨明けからの降雨が少なく、高温・干ばつにより丈が短く出荷量が減る見込み。できる限り高品質を目指そうと、生産者は潅水をして対応している。今年度の出荷数量は枝付きが約25,000本(前年度比35%減)、実が約30,000個(前年度比約60%減)を見込み、中京方面の市場へ出荷する。 
同JA営農部農産課の下井郁夫技術員は「比較的暑さに強いホオズキでも厳しいほどの干ばつ。その中でも生産者の皆さんは良い物をつくろうと努力してくれています。鮮やかなホオズキで盆を迎えてもらえるよう、生産者の皆さんには1本でも多く出荷していただきたい」と話した。
同JA管内では現在およそ33戸の生産者が栽培を行っているが、生産者の高齢化などによる生産量の減少が課題。その一方で市場からは小ぶりで扱いやすいことから市場からの期待が高い。同JAでは新規栽培者向けの講習会を開催するなど作付面積の維持拡大に取り組んでいる。

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