野生きのこ出荷者講習会 食中毒の注意呼びかける

JA上伊那
生産者に注意を呼びかける福澤次長(長野県辰野町で)
生産者に注意を呼びかける福澤次長(長野県辰野町で)

JA上伊那生産者直売部会は7月2日と3日、管内3会場で野生きのこ出荷者講習会を開いた。生産者やJA担当職員ら計91人が出席。消費者へ安全なきのこを提供することを目的に、収穫や出荷時の注意事項を共有し、各品種の特徴を再確認した。
上伊那管内では、野生の農産物を食べる文化が根付いており、野生きのこは直売所を通じて季節の味覚として親しまれている。一方で、栽培きのこと異なり、誤って毒きのこを採取する危険性もあることから、食中毒などの事故防止に向けて、出荷者や直売所でルールを徹底することが重要となっている。
2日にJA辰野支所で開かれた講習会には、生産者31人が出席した。講師を務めた長野県衛生指導員の藤森政明氏が、野生きのこを採取する際の注意点や、食用きのこと毒きのこの見分け方を解説した。
藤森氏は、食中毒の原因となった事例を紹介。毒きのこ「ニガクリタケ」と食用きのこ「クリタケ」や、毒きのこ「クサウラベニタケ」と食用きのこ「ウラベニホテイシメジ」はそれぞれ同じ時期、同じ場所に発生するため、誤って採取されやすく、「傘の形や柄の太さ、ツボなどを確認することが重要」と呼びかけた。他にも複数のきのこについて特徴を説明し、判断に迷うきのこは絶対に採取しないように注意を促した。
また、JA販売戦略課の福澤裕次長は出荷時の注意事項を説明。マツタケを除くきのこは、栽培きのこか野生きのこかが分かるよう区別してラベルを貼るよう求めた。
福澤次長は「消費者は、販売されている商品は安全なものと認識して購入し、口にしている。『大丈夫だろう』という思い込みが事故につながるため、確実に判別できるきのこだけを採取してほしい」と呼びかけた。

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