長野県園芸作物生産振興協議会は6月18日、松本市梓川の二木秀幸さんの圃場内でジュース用トマトの「ひったおし株分け法」の実演会を開いた。株を畝に対して一方向に倒すことで、省力化や収穫効率の向上、ロス果を減らす効果が期待できる。
この日は県内各地のJA営農指導員や行政関係者ら約60人が参加。約20年前からJAあづみ梓川地域営農センターの青柳安定上級営農技術員とともにジュース用トマトの栽培方法をきれいに管理し栽培スケジュールに合わせて早期発見(病害虫・樹勢維持・ホルモン剤の散布・追肥等)が出来るこの方法を考え、実践している二木栄治さんが講師となりポイントを解説した。
従来の株分けは、株の中央をほぐすように左右に倒し、藁を被せて日焼けする方法が一般的。この方法は藁を運ぶ労力に加え、畝間に株が倒れることで一輪車の通行路の妨げとなる。
一方で「ひったおし株分け法」は株を畝に対して一方向に、ドミノ倒しの要領で隣の中心果に覆いかぶさるように倒す。日焼け果を防ぎ収量を確保するとともに、藁を運ぶ手間がなくなり省力化にもつながっている。
二木栄治さんは「限られた時間で効率よく作業を進める方法を考えた結果、この技術にたどり着いた。少しでも生産振興につながれば嬉しい」と話す。
同JAジュース用トマト部会の二木秀幸部会長はこの方法を2年前から実践する。ジュース用トマトと他品目を栽培し、25年度長野県ジュース用トマト生産力向上共進会ではこの方法を取り入れ、農林水産大臣賞に輝いた。二木さんは「日焼け果を減らしながら、収量を確保できている」と効果を口にした。
青柳上級営農技術員は「長野県下のジュース用トマトの品質向上、生産力向上のため、各地区で技術を継承して頂きたい。」と述べた。