全国有数の夏秋いちご産地であるJAあづみ管内で2026年度産の出荷が本格化している。6月17日、業務用夏秋いちごの出荷目揃い会が、安曇野市のそ菜特産流通センターと南部選果所の2箇所で開かれ生産者やJA営農指導員ら約30人が参加した。
夏秋いちご部会は専用コンテナにバラ詰めで出荷する「業務部」と、関西や県内の青果市場向けに出荷する「市場部」、指定の取引先へ出荷する「その他」の3部門で構成されている。部会全体では52人の生産者が約6㌶で栽培しており、今年度は出荷量約145㌧、販売金額は3億1541万円を目標としている。生育は大粒で着色も良く順調に推移しているものの、今後は高温やアザミウマによる収量への影響が懸念されている。
目揃い会ではJA職員が適正な着色基準や果形、重量を確認したほか、異物混入防止を徹底するように生産者たちに呼びかけた。夏秋いちご部会の山縣敦部会長は「高温やアザミウマなど厳しい環境下だが、シーズンを通して品質の揃ったものを出荷していこう」と意気込んだ。
夏秋いちごの栽培を始めて10年になる、川上敬子副部会長はハウス5棟で業務用の「すずあかね」を栽培。3月上旬に7500本の苗を2週間かけて定植し、5月中旬から12月頃にかけて収穫作業が続き、約6㌧の出荷を予定する。
近年は高温の影響で収量が落ち込みやすい状況が続く中、ハウス内にミストや遮光カーテンを導入し室温を下げることで収量の確保に努めている。川上さんは「暑さに負けず収量を確保し品質の良いイチゴを届けたい」と話した。
同JA農産課の増田真生営農指導員は「目揃い会を通じて品質を維持するとともに産地としてのブランドを守っていきたい」と話した。