モデルほ場でセミナー開催 管内でのぶどう栽培・販売に向け着実に

JA信州諏訪
参加者にぶどうの新梢管理や花穂整形について説明する森山所長代理(中)(長野県原村で)
参加者にぶどうの新梢管理や花穂整形について説明する森山所長代理(中)(長野県原村で)

JA信州諏訪は2026年度、原村のモデルほ場で、ぶどうセミナーを開いている。6月18日は、新梢管理と花穂整形をテーマに開催。参加者は自身のほ場をイメージしながらコツや注意点を学んだ。
高冷地の諏訪地域ではこれまで、ぶどうの栽培は難しいと考えられていた。しかし、近年の温暖化の影響により良質なぶどうが栽培できる地域となりつつある。
このため、岡谷市のJA田中線センターの森山直光所長代理が管理する原村のビニールハウス1棟(1アール)に2023年、「シャインマスカット」1樹を植えた。同年度からセミナーを定期的に開き、2025年度には「JA信州諏訪生食用ぶどう研究会」を発足。営農指導員が研究会員のほ場を巡回し、正しく統一した栽培管理を行っている。
セミナーは研究会員のほか、新たにぶどうの栽培を始めた人や今後考えている人も対象。今年度は2月まで計6回開き、摘粒や着果状況の確認、冬のせん定作業まで講習する。
今回は、23人が参加。森山所長代理と、長野県諏訪農業農村支援センターの盛次陽介技師が講師を務めた。
同ハウスは基本樹形のひとつで、1樹を4本主枝に整枝する「H型」で栽培している。2025年に初収穫。今年度は、ハウスの隅まで樹冠面積を広げ、収量を増やすのが目標だ。
森山所長代理と盛次技師は、「H型」の若木の管理として主枝の分枝や誘引、主枝先端の摘心などについて説明。新梢を揃えるため、1回目の芽かきは発芽後に、2回目は展葉4~5枚頃に行い、新梢長や展葉枚数が揃うようにすることを確認した。
6月下旬に「シャインマスカット」の花穂が満開になることから、開花期前後の作業も紹介。開花前は、無核化を安定させるためストレプトマイシンを散布。1新梢1花穂に整理する。開花直前・ジベレリン処理前に、穂先3.5センチ程度を残して取り除く花穂整形を行う。
ジベレリン処理は無種子化、果粒肥大促進を目的に、満開3日後までと落花から10日後に行う。使用時点での登録内容を確認して使用することを確認した。
森山所長代理は「管内でぶどう栽培に興味のある方向けに、試験栽培を進めて4年目となる。セミナーを通じて管理方法を普及し、販売を目指していく」と話した。

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