安曇野市三郷明盛の降旗賢司さん(39)の水田で5月31日、米の豊作を祈願する田楽太鼓の演奏会が開かれた。松本市浅間温泉を拠点に活動する、本郷若獅子太鼓の小中学生約20人が、田楽太鼓や笛などを使って迫力満点の演奏を披露し、田植え作業を盛り上げた。
2011年の東日本大震災の復興を祈願して始まり、現在は子どもへの食農教育も兼ねている。降旗さんは水稲や小麦、ひまわり、ストックなどを栽培する大型農家で当JAの理事も務める。
衣装を着た子供たちが農道やあぜ道に並び、降旗さんが作曲した「青空ばやし」をはじめとする全4曲を力強いばちさばきで披露。水田地帯に太鼓の音色が響き渡るなか、お祭り風に装飾した降旗さんの田植え機が、獅子舞を乗せてコシヒカリの苗を植えていった。
田楽太鼓を演奏した松本市の小学校5年生・原麻結さんと前澤風穂さんは「練習通りに演奏できた。お米がたくさん採れると嬉しい」と願いを込めた。
降旗さんは「農業の大切さがこどもたちに少しでも伝われば嬉しい。この活動を地域の伝統にしていきたい」と話した。
演奏後には食農教育の一環として手植え体験をしたほか、昨秋に収穫された米のおにぎりと豚汁などを味わった。