市田柿夏場の作業軽減・安定生産へ 摘蕾技術を普及

JAみなみ信州
摘蕾技術を学ぶ南信州担い手研修生ら(長野県高森町で)
摘蕾技術を学ぶ南信州担い手研修生ら(長野県高森町で)

JAみなみ信州柿部会は5月8日、12日、13日の3日間、管内5会場で「市田柿摘蕾・摘花指導会」を開き、2日間で合計95人が出席した。同JAでは夏場の作業軽減、確実な着果制限と適玉生産のため、5年前から蕾の形が分かる5月中旬頃から開花時期に量を調整する市田柿摘蕾・摘花技術を確立し、導入・検討してきた。同JA管内の試験ほ場や長野県南信農業試験場での試験などで同技術導入によって最終的な果実品質に差がないことを確認しており、着果確保・原料柿の肥大確保等、品質向上につながっているとして生産者に向け積極的な取り組みを呼び掛けている。新規就農を目指す南信州担い手就農研修でもこの技術を取り入れている。
同技術による作業の効率化などを実感し、導入する生産者が増えている。同指導会に参加した飯田市の60代男性は「昨年試してみたところ、夏場の作業が楽になり品質の安定も実感できた。今年は園地全体で取り入れている。さらに作業効率をあげていきたい」と話した。
同指導会では同JA営農部果実柿課柿チーフの片桐俊太郎技術員が実施時期や方法、試験結果などを説明した。参加者は真剣な表情で説明に耳を傾け、グループに分かれて実際に摘蕾作業を体験した。片桐技術員は「作業時期を分散することで市田柿品質向上や生産者の作業効率化に有効な技術。多くの生産者の皆さんに積極的に取り入れていただきたい」と話した。
同JAでは農業経営モデルの一つとして「市田柿+夏秋きゅうり」の複合経営を推奨しているが、きゅうりの収穫が始まる夏場に作業が重なり、市田柿の摘果作業が遅れることによる原料柿の品質低下が課題となっている。

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