地域農業を支えるインフラ整備を

JA松本ハイランド
試運転するオペレーター
試運転するオペレーター

JA松本ハイランドが昨年から進めていた管内3施設ライスセンターの更新工事が2月に終了し、3月に引き渡しが完了した。同JA管内の施設はその大半が昭和40年代から60年代に設置されており、老朽化による修繕費の増加、処理能力低下などさまざまな問題を抱え、機械設備更新の必要に迫られていた。そこで国の新基本構造転換支援事業や該当市町村からの支援をいただき、ライスセンターの施設集約や機械設備の更新を行い、先がけて広域利用体制移行を進める。
広域ライスセンター和田では、最新鋭の色彩選別機や250トンの貯留ビン、乾燥機を導入。籾摺り調整設備には操作性に優れたタッチパネル方式を採用したほか、斜めに配置した籾摺り機により脱ぷ率(玄米になる割合)を向上させ、お米のロスを徹底して低減させる設計となっている。これにより、処理能力は年間1,000トンから従来比で約36%向上する見通しだ。
さらに、環境面への配慮として、籾殻を燃焼させて発生する熱風を乾燥機に再利用するシステムを導入。燃料コストの大幅な削減と環境負荷低減を両立させた「循環型農業」のモデル施設として、地域の営農基盤を強力に支えていく。
5月19日に行われた竣工式にはJA役職員や地元国会議員、建設関係者らが出席し、神事にて施設の安全稼働を祈願した。今後、最新鋭の施設を基盤に、地域農業の持続的な発展と安定供給体制の強化に取り組む。
田中均組合長はあいさつで「老朽化が進む施設の集約・最新鋭化を進め、持続可能な営農基盤が整った。利用料金の統一とJAの直接運営により、コスト低減と安定供給を実現し、生産者の手取り向上に全力を尽くしていく」と力強く決意を語った。
同JAでは管内にある14施設のうち3施設を廃止し、11施設に集約する計画で進めている。その内今回の3施設が無事に完了し、今後2カ年で残りの施設についても更新・統合を目指していく。総事業費は18億円を見込む。

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