JAみなみ信州管内では特産の「竜峡小梅」「飯田小梅」の収穫が最盛期を迎え、生産者が1粒ずつ手作業で収穫した良質な小梅が出荷されている。小粒で加工するとカリカリとした食感が楽しめるのが特徴で、出荷が始まると直売所でも梅漬けの特設ができる。今年は全体に小玉傾向で、今年度約150トン(前年比10%減)の出荷を見込む。同JAの受け入れも前年より9日早い11日から始め、今月18日~30日をピークに6月5日頃まで、主に県内の加工業者と県内・中京方面の市場へ出荷する。
14日、飯田小梅の収穫作業をした久保田五十一さん(78・飯田市鼎)は「スピードが大切。この時期は朝4時半から短期集中で作業していたので、無事作業できほっとしている」と話し、収穫開始から4目のこの日で今シーズンの作業を終えた。久保田さんのお宅では小梅の栽培を始めて35年目。五十一さんが収穫し、100歳の母が選果・荷造りして二人で出荷に出掛ける。親子二人三脚で作業する久保田さんは「小梅作業は母とのコミュニケーションでもある大切な存在。樹がだいぶ老化しているが、できるだけ長く栽培を続けたい」と話した。久保田さんのお宅では今年は昨年の半量ほどの150kgを出荷する予定。
同JA営農部によると、今年は開花時期が前年より1か月ほど早く、春先の低温や一部園地では凍霜害の影響があり、園地によって生育に差があるものの良質な小梅が出荷されている。
営農部果実柿課の後藤知輝技術員は「生産者の皆さんはこれまでの管理作業をしっかりと行い、収穫も一粒ずつ丁寧に進めている。家庭でもぜひカリカリ漬けにして多くの方に楽しんでもらいたい」と話した。
同JA梅部会では生産者の高齢化や園地の老木化による生産量減を補い産地を維持しようと独自の苗木の助成を行っている。2025年度は64本を助成し産地の維持に取り組んでいる。