富士見町の富士見高校養蜂部は2026年度、ニホンミツバチのハチミツ石けん「みつばちさんのたからもの」を販売する。先輩部員が採蜜したハチミツを使って製造。部の伝統が詰まった商品だ。地域のイベントにブースを出展し、日頃の活動をPR しながら売り込んでいる。
同部は2010年2月に設立。今年度は1年生4人・2年生4人で活動。学校敷地内に巣箱を設置して日々点検し、掃除を行うなど、ニホンミツバチの健康を維持・管理する。さらに、蜜源植物の栽培やハチミツ・ミツロウを使った商品開発・販売を手がける。ニホンミツバチを知ってもらうための劇も練習。イベント等で披露している。
石けんの製造は、同町の手づくり石けん屋「アトリエスクランブル」(小古間かずさ代表)に依頼。2019年以来、2回目となる。今回は2025年2月、当時の部員が企画。2026年4月に80個完成した。そのうち50個を同部で販売する。
ハチミツは、飼育の過程で食用外となったものの、有効利用できる機会のために密閉保管しておいた約500グラムを贅沢に使用。部員が蜜源として育てたラベンダーから作る「ラベンダー水」約900グラムも加えた。ラベンダー水の効果で、きめ細かでなめらかな泡が立つ。石けんの原料に必要な油は、小古間代表が栽培から搾油まで行ったヒマワリ油を主に使用している。
4月、茅野市で開かれたイベントに参加し、初めて販売。濃厚なうるおいを感じられ、体や顔にも使用できることをPR。家族連れやお年寄りなど、幅広い客層が立ち寄り、予想を超える8個を売り上げた。今年度中の完売を目指し、1袋(石けん1個入り50g)1650円(税込み)で販売する。
副部長の大石皓之さん(16)は「石けんを購入してくれた方たちから、感想を聞くのが楽しみ。ハチミツは食べる以外の活用ができることを多くの人に知ってほしい」と願う。
今年度はコロナ禍で縮小していた、マリーゴールドやガザニア、ラベンダー、ヒマワリなどの蜜源植物を栽培するガーデン「みつばちレストラン」を再建する計画。イベントでは、ミツロウを活用したハンドクリームづくり体験にも力を入れる。
部長の植松太陽さん(17)は「活動をより活発化させ、部としてさらに成長していきたい」と抱負を語った。