4月上旬から安曇野市三郷小倉の大型冷蔵庫で貯蔵されていた広島県産のレモンが12日、初選果された。25年産のレモンは寒波の影響も少なく例年に比べ品質の高いレモンが揃い、80tから90tを貯蔵、出荷する見通しだ。
同JAは2013年からレモンの出荷量が単位JAとして国内最大のJA広島ゆたかと業務提携を結んだ。26年4月にJA広島市とJA広島ゆたかが合併。業務提携は組織合併に伴い、JA広島市が継承した。
春場は安曇野産果実の流通がなく、冷蔵施設の有効活用を考えていたJAあづみと、夏場の貯蔵・出荷に課題のあったJA広島ゆたかの双方のニーズが合致。レモンの収穫期は10月から5月上旬までの約8ヶ月間弱で、国産レモンが品薄となる春から夏に地元をはじめ関東や関西、中京方面などの大消費地に供給する「中継地」としての役割を担っている。
夏場はレモンの需要も高まり引き合いも強くなるため高単価での販売が実現。農業所得の増大や、施設の稼働率も高まるなど地域雇用の確保にも繋がっている。
選果前には目揃い会を開き、JA広島市の営農経済部柑橘販売課の森岡幸雄専門担当課長が傷んだレモンの見分け方や規格外品について説明。拭き作業をした後に選果人がレモンを一つずつ手作業で、キズの有無を確認し選果機にレモンを流した。3L~Sまでの5階級に選別し、出荷されるまでの間、再び貯蔵される。6台の大型加湿器で室温5~8℃、湿度90%を目安に品質管理がされる。
3月から5月上旬にかけて収穫されたレモンが貯蔵され、出荷作業は6月いっぱいまで続く見込み。同JAの大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」の店頭にも並ぶ予定だ。
JA広島市の森岡課長は「皮まで食べられる安心・安全さが売り。消費者の皆様に爽やかな酸味を堪能してもらいたい」と語った。
JA果実中央果実選果所の福岡直樹さんは「今年は、例年に比べ作柄も良く綺麗なレモンが搬入された。市場評価を落とすことがないよう、気を引き締めて作業していきたい」と述べた。