JAあづみが直営する大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」の2025年度総売上実績が9億円を超え昨年を上回る実績となった。その年の9月には来店者数もレジ通過で300万人を超え、地消地産の拠点として地域内外からもしっかりと支持される直売所となってきた。
26年の6月には創業から10年が経過する。売上高は一度も前年割れをすることなく毎年着実に伸ばし続けている。このことは世の中でも大変珍しく業界全体からも注目を集めている。
25年度の生産者登録会員の売上額は3億4147万円(税込、前年対比96%)、委託業者の売上額は3億9576万円(税込、同比103%)、総売上額は9億3077万円(税込、同比101%)だった。
朝取り野菜の出荷や、棚下げ作業など鮮度管理を徹底。季節ごとに行われるイベントにも力を入れたことも集客に繋がった。
安曇野産サンふじを特価で販売した「りんご祭り」や、年末に行われた「歳末大市」では単日売上1000万を達成するなど季節ごとのイベントも人気を集めた。こうした各種イベントでは旬な安曇野産の農産物を販売するのみならず、マグロの解体ショーや、めだかすくい、餅つき大会など親子で楽しめるイベントも実施し、多くの家族連れが来店した。
5月から12月にかけては、ハイジの里運営協力会の役員らが店頭で農産物を販売し、顔の見える出荷者代表として消費者との交流を重要視した。エコファーマー部会のイベントでは、出荷者販売企画を実施するなど旬な農産物を使ったレシピを配り、地産地消の理解促進を消費者へ図った。
「作り手と対話できることで安心して農産物を購入できる。様々なイベントも家族が集まる良い機会になり毎年楽しみにしている」といった声も多く、地元客をはじめ県外客からも好評だ。
25年末時点の登録会員数は生産者登録会員644人、委託業者会員を含めて計709人となった。500万円以上売り上げた会員が13人、そのうち4人が1000万円以上を売り上げるなど農家所得の増大につながる直売所となっている。
ハイジの里の後藤祐輔センター長は「今年は創業10年という大きな節目の年。地域の生産者・消費者から必要とされ、この地に無くてはならないJAあづみの直売所として、この後10年・20年をしっかり歩んで行ける、その基盤を創っていきたい。」と意気込みを語った。
直売所の登録会員で構成する「安曇野スイス村ハイジの里運営協力会」は4月15日に安曇野市で2025年度総会を開き、会員やJA役職員ら約30人が出席した。
26年度事業計画では総売上額9億3000万円(うち生産者登録会員の売上額3億5000万円)、登録会員数710人の目標を設定した。
役員改選では会長に武井重夫さん、副会長に二村喜子さんを再任。
武井会長は「右肩上がりの売り上げが続いている。今後も皆さんと協力しながらハイジの里を盛り上げていきたい」と語った。
総会では出荷活動への貢献が顕著な会員3人に賞状と記念品を贈った。表彰された会員は以下の通り。
▽ベスト生産者賞=畠澤友秀▽運営協力会会長賞=梶川敏明▽ハイジの里賞=長﨑静