梨の授粉作業最盛期 各地で一斉に作業

JAみなみ信州
梨の授粉作業をする長沼さん(長野県飯田市で)
梨の授粉作業をする長沼さん(長野県飯田市で)

JAみなみ信州管内は梨の授粉作業が最盛期を迎えている。結実を左右する重要な作業で、開花と同時に短期集中で一斉に行われる。同JA営農部によると今年は2~3月の気温が高く生育は前年より8日ほど前進傾向で、授粉作業も平年より8日ほど早い5日頃から始まった。今年は開花期が例年より早く、凍霜害の心配があることから細心の注意を払い情報発信をしている。
9日、南信州生まれの「南水」の授粉作業をした長沼農園の長沼豊和さん(42・飯田市座光寺)は6日から作業を始め、この日は6人で作業した。「今年の収入が決まる重要な作業。授粉の時点である程度実をつける花を見極めて、今後の管理が楽になるよう工夫している。手と目をかけるだけ良いものができる」と話した。長沼さんの農園では南水25アール、幸水70アールを10日間ほどかけて作業を進めていく。
梨栽培では授粉樹から採取した花から取り出した花粉を授粉の道具「梵天(ぼんてん)」を使って手作業で花粉をつけていく。開花期に降雨があり、生産者は天候を見ながら念押しで2回授粉をするなど確実な作業を行っている。標高・品種により16日頃まで作業が行われる。
同JA営農部果実柿課の牧野友宏技術員は「生産者の皆さんは丁寧で確実な作業を進めている。今後の管理についてもしっかりと指導し、生産者の皆さんと一緒に今年も高品質な梨をつくりたい」と話した。
同JAでも若い世代の生産者が増える中、南信州地域の梨栽培を振興させようと生産者・行政・農業団体等は「南信州日本なし産地再生プロジェクト」により梨の生産振興に力を入れている。5年目となる今年度は省力樹形導入推進や品種検討などに取り組み、関係者一丸となって産地振興に取り組んでいく。

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