JA上伊那野菜部会アスパラガス専門部は、同JAの主力品目であるアスパラガスの販売高10億円を目指している。同専門部は、アスパラガスの生産拡大と栽培技術の向上を図るため、優良成績者と若手生産者を中心に意見交換会を開いた。優良成績者との意見交換会は今回が初めてで、若手生産者は先輩農家の経験や知識を学んだ。
2025年度のアスパラガスの出荷数量は264トン(前年対比81.8%)、販売高は3.8億円(前年対比91.7%)と、近年の気候変動が影響し春芽が減少した。26年度はしっかりと養分転流ができるよう、かん水作業や施肥管理の徹底を呼びかけている。
3月13日の意見交換会には、生産者やJA役職員、JA全農長野の担当者ら52人が出席し26年度の販売計画を確認。優良成績者2人が、アスパラガス栽培で取り入れている技術を発表した。優良成績者の金井健二さん(伊那市)はアスパラガス栽培を始めて13年目。栽培当初から機械化による省力化前提の圃場を設計し、長さ100メートルのハウス14棟で栽培している。収穫の際に電動の台車を使用しており「移動時間はかかるが電動の方が自身への負担は少なく、体力を考えると最終的に効率が良い」と説明した。
また、同JAのグループ会社である株式会社JA菜園は、長さが違う3種類のハウスを活かして計138アールでアスパラガスを栽培。長期収穫を実現させるため、ハウスごとに栽培管理を分けて生育スピードに差をつけている。2人の共通点は「省力化」で、空いた時間に下枝整理などの作業を行い反収の増加や品質向上につなげている。
発表後は「JAの取り組みに対する意見、課題、今後の展開」をテーマに、グループごとに意見を出し合った。生産者からは、面積拡大のみならず省力化や高温対策などで支援を求める声や、かん水方法やpH値の変化について指導を希望する声などが上がった。
同JAは今後、若手生産者が安心して栽培できるようにさらなる細かい指導を目指す。