信州諏訪でいち早くネギ栽培を導入 原村の清水さん

JA信州諏訪
ハウスでネギ苗にかん水する清水さん
ハウスでネギ苗にかん水する清水さん

原村の清水金幸さん(48)は、JA信州諏訪管内でいち早くネギ栽培に取り組んでいる。栽培2年目の2026年度は、3月20日から露地・ハウスに定植を開始。産地づくりに向けて育苗に力を入れ、生産者の有志グループも結成。「標高1000メートルの大地の強みを生かし、信州諏訪にネギ栽培を広めたい」と抱負を語る。
清水さんはこれまで、父 勝良さんの代から続くセルリーの生産に励んできた。夏場の高温や疫病の影響で品目転換を検討。高単価で、比較的手間をかけずに出荷できるネギに着目した。ネギは暖地の作物と位置付けられていたが、近年の温暖化で、諏訪地域も栽培適地になりつつある。専門家や松本市の生産者から技術を学び、2025年度から栽培を始めた。
生産者を集めて、ネギ栽培を学ぶ有志グループ「八ヶ岳創生会」も立ち上げた。10人以上が参加し、月1回講習会を開いて栽培・管理方法を共有している。
25年度の生産で大きな手応えを掴み、26年度は作付面積を3ヘクタール増やし、露地・ハウス計6ヘクタールで栽培する。品種は「ホワイトスター」「白翠」など。60品種ほどのなかから、地域に適した品種を選定していく。
21日は、同村のほ場(10アール)でカンボジアの特定技能実習生6人が作業。清水さんが育苗した苗を、定植機2台でスムーズに植えていった。
この日の定植分は7月下旬に収穫し、JA原村営農センターに出荷する。夏場は全国的にネギの出荷が極薄になるため、8~10月にかけて高品質・安定出荷を行うことで、市場での活躍が大いに期待できる。
清水さんは主に、育苗ハウスでかん水作業を行った。「ネギは育苗で生育が決まる」といい、2カ月間大切に管理し、太く、短い苗に仕上げる。26年度からは希望者に提供し、生産拡大の一助としたい考え。
「25年産は、ロスもなく最高の出来栄えだった。これからは、信州諏訪でも高標高地帯の強みを生かしてネギが生産できる。導入を考えている生産者の力になれればうれしい」と話している。
JA管内では2026年度、8人がネギを出荷する計画。JAは各営農センターで集荷を行い、希望者には支援事業等を通して栽培を支援する考えだ。

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