キュウリ反省会・栽培研修会 試験栽培で収量向上を見込む

JA上伊那
栽培のポイントを説明する種苗メーカーの担当者
栽培のポイントを説明する種苗メーカーの担当者

JA上伊那管内のキュウリ栽培は春、夏秋、抑制の3作型で栽培している。2025度は生産者・作付面積ともに前年を下回ったが、出荷数量は約262トン(前年対比101.4%)と上回り、販売金額は前年とほぼ同じとなった。管内では7月から8月頃にかけて高温や干ばつの影響で収量の減少が見られたため、26年度は病害虫防除の徹底や高温体制品種の選定試験を行う予定だ。
JA上伊那野菜部会は2月10日、駒ケ根市でキュウリ反省会と栽培研修会を開いた。生産者やJA全農長野、市場関係者、種苗メーカー、JA担当職員ら24人が出席。25年度の販売実績をもとに次年度の栽培に向けて情報を共有した。
春作型は3月の低温で初期の生育遅延が見られたものの、4月以降に気温が上昇したことで生育が前進し出荷数量の増加につながった。また、夏秋キュウリでは、梅雨時期や秋期の長雨の影響で病害の発生が懸念される。同JAでは課題解決に向け、簡易雨よけ栽培を試験的に取り入れている。
簡易雨よけ栽培は、キュウリアーチを雨よけハウスで囲う栽培方法。降雨の影響で拡大する炭疽病やべと病などを防ぎ、品質向上や反収の増加を図る。管内では2戸の生産者が簡易雨よけ栽培を実施。生産者は「通常であれば8月中旬頃に発生する炭疽病が、簡易雨よけ栽培を取り入れたことで病害の発生はほぼ見られなかった」と報告。今後は簡易雨よけ栽培に適した品種試験を実施し、管内で推進していく計画だ。種苗メーカーは「近年の異常気象が元に戻ることは難しいと思う。今後は適期のかん水作業や、遮光ネットと苗の間隔を広く確保して空気を入れ替えるなど、基本的な作業がさらに重要になる」とポイントを説明した。
市場関係者は「上伊那産のキュウリが良品だということをさらにPRしていくため、産地と市場が一体となって邁進していきたい」と話した。

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