伊那谷ゆるっとつながる農業女子の会は2月3日、お話し会とランチ交流会を伊那市で開いた。会員同士の交流を深め、農業や暮らしについて情報を共有することを目的に毎年開く。この日は、「土と菌、食と体」をテーマに学び、地元農産物をふんだんに使った弁当の交流会で仲間の輪を広げた。また、会員が持ち寄った野菜などの農産物やクラフト作品を販売するマルシェも開いた。
同会は「農業のことを話せる仲間づくり」を目的に、農村生活マイスターやNAGANO農業女子の有志が中心となって2020年に設立した。年齢や性別、農業経験などは制限なく、仲間と“ゆるくつながる”のが特徴。会員数は100人を超え、仲間の提案に賛同した会員が「この指止まれ」の方式で、さまざまな活動をしている。
この日は一般参加者を含め、上伊那地域と下伊那地域から54人が参加。講演を聞き、意見を交わしながら健康な土づくりと食について学んだ。
「土と菌」をテーマに、発酵技術で土づくりに取り組む株式会社フォーレスト(伊那市)の赤羽正二朗執行役員本部長が講演。これまで利用されてこなかった家畜の糞尿を、自社のバイオ酵素を用いて完熟させた有機堆肥に変え、堆肥循環を生み出す取り組みを紹介した。
「食と体」をテーマに、米を使った菓子やパンを製造する工房「compassion(コンパッション)」(伊那市)の桶谷悦子さんは、日本古来の食や日本人の身体に合った食事について講演。自然栽培や無農薬無化学肥料、有機栽培された素材にこだわり、「噛めば噛むほど、素材のおいしさ」を感じられる商品づくりに取り組んでいることを紹介した。
同会の池上真弓会長は「ご縁がつながって、横のつながりができ、仲間の輪が広がっていく。今回集まったことが、これからの活動のヒントやきっかけになればうれしい」と期待した。