JA信州諏訪は2月10日、茅野市の野口果樹園でリンゴの整枝せん定がテーマの果樹セミナーを開いた。今回は、講習内容が重複することから、八ヶ岳西麓地域共生会議農業分科会が主催する「八ヶ岳西麓りんご生産アカデミー」の受講生らも合流。関係者ら計30人が参加した。
同アカデミーは、小面積でも早期に安定した所得を確保でき、新規参入がしやすい「高密植栽培」を学ぶ場として2025年に開講。茅野市・原村・富士見町のリンゴ産地化を目指している。
参加者は、同園の野口昂大代表ら講師3人から、枝の切り方や樹形の整え方の実演を通じて高品質な果実づくりへ向けた作業のポイントや注意点を詳しく学んだ。
せん定はリンゴの収量増加や品質向上に向けた最も重要な作業で、この時期行われる。セミナーではまず、基本3原則の、①樹全体に光が十分に当たるようにすること。②樹の内部まで薬剤がかかるようにすること。③管理作業がしやすいこと―を確認した。
その後、園地全体と樹全体の状態を観察し、3原則に当てはまらない部分や、樹勢を確認。誘引や側枝・結果枝のせん定、切口へのペースト剤塗布といった一連の作業手順を把握した。
後半は3グループに分かれて、講師が実践。参加者は、どの枝を整理すべきか一緒に考えるなど、熱心に技術の習得に励んでいた。
野口代表は「樹は1本1本違うため、同じようにせん定しても結果は異なるのが難しいところ。状況に合わせて判断できる目を養ってほしい。そのためにまず、枝の先の伸び方を見るのが大切」とアドバイスした。
せん定後の樹を見た同アカデミーの小池洋男校長は「先端に向かって樹が細くなる円錐形になっており、理想的だ」と評価。「せん定は奥が深いが、基本を理解すれば初心者も取組みやすい。この樹を参考にして頑張ってほしい」と呼びかけた。