市田柿作業従事者の技術向上を図る 伝統行事「成り木責め」も

JAみなみ信州
伝統行事「成り木責め」をするJA柿部会役員
伝統行事「成り木責め」をするJA柿部会役員

飯田市は1月26日、飯田市の圃場で市田柿剪定作業講習会を開いた。市田柿を栽培する人やシルバー人材センター会員らと広くを対象とし、およそ40人が参加した。今年のなりだけでなく次シーズン以降の生産にも影響する重要な剪定作業では、手伝いで作業する人や作業を頼む人にとっても技術不足への不安の声が多い。剪定作業の基本的な作業について学び、地域の市田柿生産を支える作業従事者の技術向上により生産振興につなげようと毎年開催している。
この日は剪定作業の基本的な考え方の説明を受けたあと、JAみなみ信州、南信州農業農村支援センター職員が講師となり2グループに分かれて実践指導を行った。参加者は手元を覗き込みながら熱心に学び、動画におさめる人もいた。脚立の取り扱いなどに注意して安全に作業することも呼びかけた。
夫婦で参加した高森町の佐々木信雄さん(60)と弓美子さん(56)は「昨年から市田柿栽培をはじめ地域の指導会にも参加しているが、まだまだわからないことばかり。今日学んだことも活かしながら、良い市田柿がつくれるように頑張っていきたい」と話した。
この日は市田柿ブランド水推進協議会主催で同JA柿部会員らによる伝統行事の「成り木責め」も行った。「成り木責め」は豊作祈願として小正月の朝に各農家で行われてきた。人役が「なるかならぬか、ならなければ切るぞ」と言いながらナタなどで木の幹に2、3回切り込みを入れ、木役が「成ります、成ります、鈴なりに」と応え、傷跡へ粥を塗り酒をかける。伝統継承も生産のひとつと毎年紹介しており、参加者は今年の豊作を祈願した。

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