JA上伊那野菜部会は、12月末時点で2025年度野菜販売金額が約21億5200万円を達成し、前年を上回った。JAの主力品目である白ネギでは、栽培面積の拡大や太物率の向上により過去最高の出荷数量約76万8,000ケース(前年比119.3%)(1ケース3キロ)、販売金額約9億1,200万円(前年比110.8%)となった。また、25年度から本格的に始まったアスパラガスの共選出荷は全体出荷量の6割を占め、品質安定や均一化につながった。
1月19日には、25年度の販売出荷報告と次年度対策研修会を伊那市のJA本所で開いた。今年度の栽培を振り返り、次年度の生産に生かすのが目的だ。この日は、部会員や市場担当者、JA役職員ら169人が出席。品目表彰や25年度生産販売、26年度生産方針などを報告し、近年課題となっている高温対策について学んだ。
25年度は、3月下旬の低温や6月の降雨、夏場の高温などの影響を受けて、生育の遅れや病害が発生した品目があったが、白ネギでは病害の被害は少なく、安定した気候により順調な生育となった。販売面では、売り場確保のため市場との情報共有や消費宣伝会などを開いた。また、価格安定を図るために予約相対取引や特殊流通に取り組み、全ての品目で契約単価の値上げを実現した。
26年度は、アスパラガスと白ネギの販売金額10億円を目指し、各品目で引き続き品種や栽培方法の試験栽培を実施するなど高温対策や病害虫対策に力を入れる。
研修会では、農業資材メーカー担当者やJA職員が高温対策の効果が期待できる資材を紹介。黒マルチよりも地温を抑えられる紙マルチを使った試験栽培の結果や、環境ストレスへの耐性を強化できるバイオスティミュラント資材を共有した。
藤綱史樹部会長は「白ネギの販売金額が9億円を超えたのは初めて。アスパラガスも共選が始まり、市場評価につながってきている。高温対策など課題はあるが、みんなで上伊那ブランドを作っていきたい」と話した。