一般財団法人長野県果樹研究会は1月6日、伊那市西春近にある白鳥勲さんのリンゴ農園で高密植栽培整枝剪定交流会を開いた。交流会には、同研究会やJA全農長野の担当者、県内各地の生産者ら約120人が参加。高密植栽培の樹形づくりの考え方やポイントなどの情報を共有した。
交流会は、リンゴの早期多収や作業効率向上につながる高密植栽培の先進地である上伊那地域で2020年頃から毎年開かれている。同研究会の会員のみならず、生産者が誰でも参加できる制度にしている。実際の園地を利用して剪定方法を確認することで理解を深めて技術向上を図るほか、生産者同士の交流にもつなげている。
同日、JA全農長野や同研究会の実演者ら6人が剪定作業を披露した。JA全農長野の担当者は「主枝に農薬がかかるよう、不要な側枝を剪定してほしい」と話し、花芽の状態や今年結実させる側枝を見分けながら剪定した。また近年の異常気象について、側枝を強く切ることで葉量の増加や樹勢維持を見込めるため、夏期における木のストレス軽減につながることを説明した。参加者らは、メモや写真に記録しながら熟達者の優れた技術を見学した。
同研究会の担当者は「大勢の生産者が参加してくれて嬉しい。会員の中にはレベルの高い技術者が多いため、夏場の日焼け果や着色不良を減らすための温暖化対策にも取り組み、今後も誰にでもわかりやすい方法で情報を共有していきたい」と話した。