JA上伊那野菜部会は12月22日、伊那市のJA本所で2025年度ジュース用トマト出荷反省会を開いた。会議には生産者や加工会社、肥料メーカー、JA職員ら17人が出席。25年度の実績を報告し、生産性向上対策試験の結果について情報を共有した。会議は、販売実績や生産状況などの情報を共有することで、次年度の品質や作業効率向上につなげている。
25年度は、29戸の生産者が計474a(前年比110%)でジュース用トマトを栽培。25年6月頃の高温干ばつにより日焼け果や小玉果が見られたが、徹底した栽培管理で樹勢を維持したことで、出荷重量は約25万3000kg(前年比117%)、平均反収5.3tと昨年を上回る結果となった。
会議では、25年度の出荷経過や販売実績をもとに、次年度の栽培に向けた優良資材の紹介や土壌診断結果による課題点を確認した。
加工会社では今年度、生産者の面積拡大の推進やトマトジュースの販売促進活動に取り組んだことで健康食品の需要が拡大し、売り上げは過去最多となっている。担当者は、次年度も品質維持・向上を図るため、高温対策として試験栽培を行ったリビングマルチを紹介した。リビングマルチは、作物の栽培期間中に育成し地表面を被覆する植物で、黒マルチをと比較して費用を抑えられることや土壌の乾燥を防げることから生産者の注目を集めている。
また、会議に参加した生産者全員は事前に土壌診断を行い、肥料メーカーの担当者が計測値を見ながら改善点を指導。品質向上に向けて、今後の施肥や土壌管理について説明した。
JA営農経済部園芸課の小出順誠野菜係長は「高温の影響で反収が上がらず苦労されていると思うが、使用する資材などを検討して少量でも収穫量を増やしていこう」と呼びかけた。