飯田市は、同市有機農業実施計画の一環で昨年度から市内の水田で米の有機栽培の実証実験を行っている。生産者の髙田一仁さん(45・飯田市上郷)の協力で今年は玄米量で4.35トン(昨年約1.6トン)が収穫された。取り組み2年目の今年は収穫した有機米を11月25日から約1週間、同市内の全小中学校の給食に提供した。この取り組みで生産しているのは地元産品種の「天竜乙女」。飯田市上郷にある98アールの水田で栽培し、JAみなみ信州も化学肥料を使わない肥料設計や使用量の調整など栽培管理に協力している。
26日には髙田さんが飯田市立上郷小学校を訪れ、一緒に給食で有機米を味わった。同校4年3組は、総合的な学習で髙田さんの水田を見学し取り組みのPRチラシをつくるなど交流している。給食で米を食べるのを楽しみにしていた子どもたちは「特別おいしく感じる」と笑顔で頬張った。
髙田さんは「子どもたちが美味しく食べてくれる姿、喜んでくれている姿を思い浮かべながら栽培に取り組んでいる。農薬を使わないので除草やカメムシ対策に苦労するが、アイガモロボットを活用するなどおいしい米づくりを頑張っている」と話した。
同市産業経済部農業課の三舩功基主事は「2年前に手探りの中スタートした取り組みが、髙田さんという心強い協力者を得てようやくここまでこれた。地元で調達できる有機肥料で栽培された飯田市産の米を地域のすべての子どもたちが食べて元気に成長することを目指して、これからの有機栽培の普及、拡大に取り組んでいきたい」と話した。