「JA信州諏訪のりんごジュース」販売に向け、加工用リンゴ集荷開始

JA信州諏訪
加工用リンゴを集荷するすわこ営農センター
加工用リンゴを集荷するすわこ営農センター

JA信州諏訪は、プライベートブランド商品「JA信州諏訪のりんごジュース」(1缶190グラム)の1月下旬販売開始に向け、原材料となる加工用リンゴ「ふじ」の集荷を行っている。管内のJA営農センター3カ所で12月9・16・23日に実施。「ふじ」約18トンを集め、約1500ケース(1ケース30缶入り)の製造を見込んでいる。
この事業は2020年から始まり、今年で6年目。生産者の農業所得向上・生産ロス削減、JAを広くPRできる取組みとして力を入れている。
出荷規格外であるものの、1果の重量が180g以上で成熟に達しているリンゴを加工用として集荷。松本市の工場に運搬してジュースに仕上げる。スレート果汁100%のためリンゴ本来の香りが楽しめ、すっきりとして飲みやすいのが特徴だ。
2025年度は、夏場の高温の影響で小ぶり傾向ではあるものの、自然災害に見舞われず、昨年発生したカメムシ被害への対策の効果もあり、品質は良好。
諏訪市のJAすわこ営農センターでは9日、生産者5人が200ケース(1ケース正味14キロ)を持ち込んだ。
同市の生産者の男性(60代)は「夏の暑さの影響で生産量が少なめだったが、味はおいしいと言ってもらえている。ふじは栽培が難しい品種のため、加工用を集荷してもらえるのはありがたい」と話した。
熊谷洋課長は「2024年産は販路を広げ、地元土産店でも販売したところ、ヒット商品になるなど、地域住民にはもちろん観光客にもお買い求めいただき、早々に完売となった。2025年産も多くの方に楽しみにしていただいているので、販売までしっかり準備を進めたい」と話している。

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