JA信州諏訪女性大学は12月10日、茅野市のJA玉川研修センターでイタリア料理講座を開いた。講師は茅野市在住の健康管理士の中村恭子さん(51)を講師に招いて初めて企画。イタリア風の“粘り気を出さない”コメの調理方法を学ぶなど、食を通じて異文化への理解を深めた。
同大学では毎年、料理講座をカリキュラムに取り入れている。受講生がコミュニケーションを取り合いながら食について学び、仲間づくり・健康づくりに役立ててもらうのが目的だ。
この日は、受講生・JA職員計16人が参加した。テーマは秋・冬のイタリア料理で、レシピは「きのこのリゾット」「カジキマグロのコトレッタ」「イチゴのティラミス」の3品。
参加者は3~4人のグループに分かれ、作業を分担しながら効率よく進めた。「きのこのリゾット」は、タマネギ・塩コショウ・無洗米をオリーブオイルで炒めた後、沸かしたスープストックを数回に分けて加え、鍋をゆすりながら全体を混ぜる。炒めて味付けしたきのこ類とお湯、粉チーズ・バターを加えて完成。参加者は本場の味を目指し、コメの食感を壊さない調理の流れを学んだ。
「カジキマグロのコトレッタ」のコトレッタは、日本語訳でカツレツ。焼きたてのカジキマグロにさっぱりとしたバルサミコソースを添えた。「イチゴのティラミス」はマスカルポーネチーズやココアパウダーを使ったお手軽レシピ。華やかな見た目のデザートができあがった。
受講生の辰野裕子さん(62)は「普段とは調理の仕方が違って緊張したが、おしゃれな料理ができあがった。ソースの作り方や材料の扱い方など、家庭でも参考にしたい」と話した。
中村さんは「日本食のコメはもっちりと炊き上げるが、イタリア料理はあえて粘り気を出さないのがポイント。外国のコメ料理の作り方を知っていただき、異文化に触れる機会になればうれしい」と話した。