JA信州うえだは12月9日、グリーンファーム中央店で今年度最終のグリーンファームカレッジを開いた。主催は同JA営農部生産資材課(グリーンファーム中央店)、講師は坂口拓矢営農技術員が務めた。地域住民ら28人が参加した。
今回のテーマは果樹の剪定。剪定の意味や目的を伝え、間引き剪定と切り返し剪定について丁寧に解説した。坂口技術員は私物の鉢植えプルーンを持ち込み、実際に剪定を実演。さらに、圃場で切り出したリンゴやウメの大枝も持参し、現物を見せながら説明し受講者の理解を深めた。講演後の質問時間を長めに設定し、あらゆる果樹の具体的な相談に応じた。
「非常にわかりやすくてありがたい。大事なことを確認できるので、剪定の前に開催するこの講習会を毎年受講している」、「自己流ではうまくいかなかった理由が分かった。畑に戻ってすぐに枝を切りたい」と、実際に講習を活かしたい気持ちがあふれている受講者が多くみられた。
グリーンファームカレッジは、農業や園芸、生活を楽しむための講習会として開催している。栽培や防除、花の寄せ植え、生産物加工に加え、JAの総合力を活かした資産運用、相続、健康体操など多彩な内容を展開。今年度は年間20回の講習会に205人が申し込んだ。
講習の様子は地元ケーブルテレビでも放送され、地域で人気を集めている。次年度も受講者の要望を反映しながら開催を計画しており、内容は2月上旬に発表、中旬から受講受付を始める予定だ。