JAみなみ信州花き部会視察研修 地域の特性活かして

JA上伊那
栽培管理について説明する有賀さん(右)
栽培管理について説明する有賀さん(右)

JA上伊那は11月27日、JAみなみ信州花き部会の視察研修を受け入れた。研修にはJAみなみ信州の担当者や同部会員、JA上伊那の担当者ら13人が出席。飯島町の花き生産者である有賀美和さんのハウスを訪れてアルストロメリアの栽培を見学し、日々の栽培管理や夏場の高温対策などについて情報を共有した。
研修は、花きの生産振興の一環。地域が異なる生産者が栽培方法について情報を共有することで、花きの品質向上や作業効率向上を図る。
アルストロメリアは、JA上伊那の主力品目の一つ。アルストロメリアの出荷数量は年間で1,100万本を超えており、品質・数量ともに安定しているため市場からの評価が高い。
有賀さんは、アルストロメリアの栽培を始めて13年目。現在は、ハウス2棟(20アール)で年間25万本ほどのアルストロメリアを出荷している。今年1月に開かれた「信州フラワーショー」のウインターセレクションや、7月に開かれたサマーセレクションで最高位の農林水産大臣賞の連覇を果たしている。
有賀さんは、夏場は地温を下げるため『地中冷房』を取り入れているほか、サトウキビなどの茎や葉などの残りカスである『バカス』を敷くことで、地温を下げることや除草対策につなげていることを説明。「上伊那地域は日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きいことで、発色の良いアルストロメリアが栽培できている」と話した。
視察した同部会の木下忠利部会長は「『バカス』を使用していることに驚き、とても良い情報交換の場となった。ぜひ、この情報を部会につなげて良質な花き栽培をしていきたい」と話した。

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