JAながの女性部長野平支部は12月3日、郷土食文化の継承を目的として北信地域の郷土食やしょうま作り講習会を開催し、部員20人が参加。
やしょうまは、釈迦の亡くなった日「涅槃会(ねはんえ)」にあわせて2月15日または3月15日に食べる細長い団子として県全域に伝わるものとして知られている。現在は買って食べることはあっても家庭で作る機会は減り、作り方がわかる女性部員も少なくなっている。
当日は、女性部員2人を講師に、基本の梅のやしょうまを作った。砂糖と塩を入れて蒸し器で蒸しあげた米粉をこね上げて素になる生地を作り、色付けしてから梅の花の模様になるように重ねて巻いた。長野平支部の轟裕美子支部長は「こね上げるのにけっこう力が必要。模様を作るのは楽しいんだけれど」と話した。色付けにも着色料は使わず、赤色は「ビーツ」のしぼり汁を、黄色はかぼちゃを裏ごしして練ったものを使った。参加した女性部員は「昔ながらの天然の着色料を使って体にもやさしいやしょうまの作り方を教えてもらえた。着色すること一つとっても、先人の知恵ってすごい」と話した。