JA信州諏訪花き専門委員会は12月3日、富士見町のJA会館ふじみで「第51回諏訪花き立毛品評会並びに2025なんしんフラワーフェア褒賞授与式」を開いた。受賞者計36人に賞状を授与。立毛品評会最優秀賞の長野県知事賞は、2回切りスタンダードカーネションを出展した下諏訪町の星野仁志さん(53)、なんしんフラワーフェアJA内最高位賞の長野県知事賞は、輪ギクを出品した富士見町の三井静明さん(77)とトルコギキョウを出品した富士見町の小池真喜さん(80)が受賞した。
立毛品評会は高品位生産者のほ場を巡回し、その生産技術を普及させることで管内の花き園芸の発展、品質の向上及び作柄の安定、産地育成に資することが目的だ。今年度は、審査員がきく、カーネーション、アルストロメリア、トルコギキョウ、スターチス、宿根カスミ草、アネモネ、りんどうのほ場計43点を5日間に分けて巡回。花の大きさや茎の太さ、草姿のバランス、病害虫の発生有無、ほ場管理などの観点から採点し、順位を決めた。
受賞者を代表し、星野さんは「素晴らしい賞をいただき、大変うれしく思う。家族やパートの皆にお礼と報告をしたい。来年も『信州諏訪の花は素晴らしい』と言ってもらえるような花をつくり、またこの場に立てるよう頑張りたい」と謝辞を述べた。
なんしんフラワーフェアはみなみ信州、上伊那、信州諏訪の3JAが協力して開く。生産振興と産地発展を目的に、アルストロメリア、キク類、トルコギキョウ、カーネーション、ダリアなど215点の出品があった。審査員が品目ごとに比較審査した。
受賞者を代表し、三井さんは「花き栽培にとっては大変厳しい気象状況が続き、害虫にも悩まされた。春先までに新たな防除対策を考えていきたい。冷涼な気候を生かした産地としてさらに発展できるよう、関係各位にご指導いただきたい」と謝辞を述べた。
JAの小林昇経済事業本部常務理事は「受賞者の皆さんは、春の天候不順・夏場の高温の中で大変な努力をされたものと推測する。諏訪の花き振興に向け、地域にその栽培技術を広めていただきたい」と挨拶した。