アスパラガス越冬管理講習会 適切な管理で収量増大へ

JAあづみ
マンモスバーナーの使用方法を確認する生産者ら
マンモスバーナーの使用方法を確認する生産者ら

JAあづみ管内のアスパラガス生産者を対象に11月18日、アスパラガス越冬管理講習会を生産者の圃場2カ所で開催した。生産者とJA職員、機械メーカーら約20人が参加し、越冬に向けた管理やマンモスバーナーの使用方法について確認した。
寒くなりアスパラの樹が黄化してくると、葉や茎にある養分が根へ移行し、翌春の発芽に向けて養分を蓄える「養分転流」が起こる。翌年の収量を左右するほど、生育において極めて重要な過程となっている。25年産は昨年の養分転流が十分に進まず、収量は昨年対比72%と伸び悩んだ。越冬に向けた管理について、営農指導員の土屋光毅指導員は「葉の刈り取りは霜が数回降り、黄化して養分転流が行われてから片付けることを基本とし、刈り取った茎葉は必ず焼却してほしい」と説明した。
刈り取った茎葉を圃場に放置すると、ダニやスリップスの住処になり、鋤きこむと連作障害物質の蓄積になるため。また、畝の土壌面と残茎を焼いて消毒をすると病原菌の密度を下げられる利点があるという。焼却処分はガスバーナーやマンモスバーナー用いる。マンモスバーナーは火力の強さや使いやすさなど利便性が高いが、約24万円と高価であるため、自家用で備えている生産者はおらず、同JAが生産者に貸し出しを行っている。今回は、機械メーカーから、マンモスバーナーの実際の使用方法や注意点の説明を受けた後、実演講習を行った。
同JAは、雨よけハウスを利用した半促成長期採り栽培の面積拡大を図り、生産者の所得向上や収量の増大を進めていく。25年度は、新規栽培講習会を5カ所、立茎講習会を2カ所、越冬講習会を2カ所で開催し、28年には面積4.7ヘクタールの拡大を目指している。

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