諏訪市豊田上野地区の上野大根加工組合は11月21日、特産「上野大根」の漬け込みを始めた。今年は1万1,000本を漬け込む見込み。来年3月上旬の出荷を目指す。
「上野大根」は「諏訪湖姫」の名称で品種登録され、「信州の伝統野菜」にも認定。先端が丸みを帯びて歯ごたえがあり、辛みの中にあるほのかな甘さが特徴だ。収穫したダイコンは、洗浄して10日ほど天日干しし、適度に水分が抜けた後に漬け込む。
この日は、組合員7人が朝から作業した。約1,000リットルの専用の桶に、組合の伝統製法でダイコン7,000本を漬けた。桶にぎっしりとダイコンを並べ、あらかじめ塩、ざらめ、醸源と混ぜ合わせたいり糠をかぶせた後、干した柿の皮とナスの葉を入れた。この作業を1桶あたり10回ほど繰り返し、最後に漬物石をのせた。今後は、味が全体に染み渡るように管理をしていく。
平林昭良副組合長は「今年は乾燥具合がとても良くおいしいたくあん漬けができそうだ。多くの人に味わってもらいたい」と話した。