JAあづみ、JA松本ハイランド、JA大北、JA洗馬で構成される全農中信事業所JA園芸事業推進協議会ジュース用トマト部会は11月21日、松本市のJA中信会館で、「第42回中信地区ジュース用トマト多収穫共進会褒賞授与式及び生産振興大会・栽培講習会」を開催した。JAあづみは10人の生産者、2団体が表彰された。
共進会の審査は10月29日に、加工会社各社、全農長野、県農業農村支援センター、野菜花き試験場の審査員らによって行われた。新規生産者の部、多出荷の部、多収穫個人の部、多収穫地区の部があり、各部門10アールあたりの収量、出荷量、栽培面積等を基準に行った。今年は54点の出品があった。
JAあづみでは、㈱倉科農園(倭地区)が多収穫個人の部の最優秀賞(長野県知事賞)を受賞した。多収穫・多出荷を実現する取り組みとして、稲わら掛けより日焼け果の予防を徹底し、尻腐れ果を収穫前に一斉除去するなど、樹勢の維持、ロス果低減を図った。また収穫作業は午前5時から10時頃までとし、収穫作業員の猛暑対策にも配慮しながら適期収穫を心掛けた。
審査報告では2025年産について「生育初期は概ね順調であったものの、高温と少雨により、着果不良や尻腐れ病、日焼け果などのロス果が多発し、収量が伸び悩んだ」と報告。しかし「厳しい気象状況でも、優れた栽培管理で高い反収を上げた生産者などに生産意欲と技術の高さが伺える」と受賞者を講評した。
JAあづみの25年産は、出荷実績は1553トン(前年対比91%)、10アールあたりの反収は4.9トン(同比98%)。
この他の入賞者は次の通り。かっこ内は地区内。
多出荷の部▽優秀賞=小田多井農村夢倶楽部(三田)優良賞=飯沼竜也(西穂高)審査員特別賞=丸山貴史(梓)奨励賞=務台康博(温)鹿川板金工業(三田)松田敬一(梓)多収穫個人の部▽審査員特別賞=小松智章(梓)奨励賞=丸山富生(三郷)務台康紀(同)
多収穫地区の部▽優良賞=梓地区 審査員特別賞=三郷地区