JA上伊那南箕輪支所は11月5日と12日の2日間、村内の小学校2校の3学年175人を対象としたりんご体験学習を開いた。同取り組みは、児童らが地元農家からリンゴの栽培方法を学び、1年間を通してリンゴを育てることで、成長過程や栽培の苦労、収穫の喜びを学ぶことが目的。今年は伊那市西箕輪の白鳥勲さん(53)と、村内の田中實さん(75)の協力のもと、晩生種である「ふじ」の栽培を体験した。
南箕輪村立南箕輪小学校の児童126人は12日、田中さんの農園を訪れ「ふじ」の収穫作業をした。田中さんの農園では、主に「ふじ」や「ぐんま名月」などの6品種のリンゴを栽培し、うち4品種ほどを出荷している。9月25日に、絵や文字を書いたシールを貼って育てたオリジナルリンゴを、児童たちは「綺麗に文字が浮かび上がったよ」などと笑顔を見せながら、1人3玉ずつ収穫。学習用のスケッチにリンゴの絵や収穫の感想を書き、成長の記録をつづった。児童は「前回、農園に来た時よりもリンゴが大きくなっていて驚いたが、上手に収穫ができて嬉しかった」と話した。
田中さんは「今年の生育は順調で、良いリンゴができあがった。1年間、児童らと一緒に栽培ができて大変うれしく思う」と笑顔を見せた。