信州の伝統野菜「保平かぶ」収穫ピークを迎える

JAあづみ
信州の伝統野菜「保平かぶ」を収穫する生産者ら
信州の伝統野菜「保平かぶ」を収穫する生産者ら

松本市奈川地域では信州の伝統野菜「保平かぶ」の収穫がピークを迎えている。11月13日、各生産者らは次々とかぶを土から引き抜き葉茎を調整した。収穫したかぶは、地元の契約している加工業者へ出荷している。出荷後は、根茎部分のみを甘酢に漬け、地元スーパーや直売所に漬物として販売される。
保平かぶは信州の伝統野菜に認定されている野菜。奈川の保平、川浦、寄合地域で古くから栽培される在来種の赤かぶで、地区内を中心に多くの人に親しまれている。根茎が鮮やかな紅色で円錐形。肉質で歯切れのいい食感と甘味が特徴で、甘酢とよく合い甘酢漬けの漬物が人気だ。
JAあづみでは4軒の生産者で出荷が行われている。本年も8月下旬から9月上旬にかけて播種が行われ、11月上旬から収穫が始まった。播種時には猛暑や適度な降雨がないことから、一部播き直しになるなど生育の遅れが見られ、栽培に苦慮した。やや小ぶりではあるものの、収穫時期には間に合い12月上旬まで作業が続く。出荷計画は全体で30トン(昨年対比10トン増)を見込んでいる。

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