JA上伊那青壮年部西箕輪支部は10月30日、伊那市立西箕輪小学校5年生65人らと一緒に脱穀作業と藁切り作業を行った。保護者も参加し、伝統ある農作業を体験した。
この活動は「チャイルドファーム21」運動の一環。子供たちが農業に触れることで、食べる事の大切さや農業の面白さを知ってもらいたいと、地元の園児や小学生を対象に開いている。支部は管内各地区で構成されており、コロナ禍が明けて活動が盛んになっている。
作業では、5月13日に植えた「コシヒカリ」ともち米「もちひかり」を、同支部の唐澤和幸支部長から作業方法を教わりながら脱穀した。江戸時代から使用されている「千歯扱き」や、明治時代に更に作業効率向上を図るため作られた「足踏み脱穀機」を使って親子で作業に挑戦。児童らは怪我をしないように注意しながら、稲を少しずつ機械にかけて籾を取った。作業した児童は「千歯扱きは想像以上に力が必要で、体を支えることが大変だった。昔の作業を体験できて楽しかった」と話した。
その後、別の圃場で藁切り作業を行った。児童らは、藁を水田に還元することで肥料の役割を果たし、来春の栽培につなげることができることを学び、水田に藁を広げた。
唐澤支部長は「子供ながらに一生懸命作業に取り組んでくれてよかった。今後も農業に興味を持ってくれたら嬉しい」と期待した。