長野市信州新町の振興果実部会では、毎年10月中旬から11月上旬にかけて、恒例となっている炭酸ガスを利用した柿の渋抜き作業を実施。今年度も部会員だけでなく一般の参加者も含めて24名が参加し、合計約900ケースの柿が処理された。柿の渋みの原因であるタンニンは水溶性の状態だと渋みを感じますが、アセトアルデヒドと結合して不溶性になることで渋みを感じなくなります。この原理を活用し、炭酸ガスによる渋抜きが行われている。部会長の髙木喜久夫さんは「栽培者や施設利用者は年々減少しているが、多くの人に渋抜きしたおいしい柿を食べてもらいたい」と話した。渋抜きされた柿はJAへの出荷や利用者の自宅での消費に使われ、シャーベットや柿とミルクのプリン等にして食べるとさらに美味しく味わえます。地域の伝統を守りつつ、今後も多くの方に信州新町産の甘い柿を届けていくことが期待されています。