水稲品質改善共進会 三田地区小松さん最優秀賞 高温に徹底した管理に評価

JAあづみ
整粒値や胴割れ米を目視で判定する審査員ら
整粒値や胴割れ米を目視で判定する審査員ら

JAあづみ食糧専門委員会は11月上旬、「第22回水稲品質改善共進会」を安曇野市で開いた。栽培技術の向上を目的に、今年は14地区から70点の玄米が出品された。最優秀賞の松本農業農村支援センター所長賞には、三田地区の小松正廣さんが選ばれた。
審査では、食味値と整粒値が高い上位20点を選出。その中から、農産物検査員ら9人が整粒値、胴割れ米や白未熟米、カメムシによる斑点米の有無などを目視で判定し、5点満点で採点によって入賞10点を決めた。
2025年は6月中旬からの高温で生育が前進し、出穂が平年より7、8日早まった。猛暑による高温障害が心配され、JAは早期の刈り取りを呼びかけた。生産者の水温管理の徹底により品質・収量ともに良好に生育し、1等比率は全国トップクラスの96.9%。
同センター技術経営普及課の北澤豊主査は「猛暑の中でも徹底した管理がされていてJAあづみの生産力の高さを感じた」と話した。最優秀賞の小松さんについて、平均で約3.8%みられる乳白米が、小松さんの圃場ではわずか0.6%にとどまり、カメムシによる斑点米は0%と高温障害を最小限に抑えた高い技術力が評価された。
その他の入賞者は次の通り。かっこ内は地区名。▽優秀賞=青柳敏治(温)浅川広幸(穂高)臼井明美(三田)飯沼克彦(穂高)▽優良賞=手塚裕雄(高家)平林丈明(有明)栗原章夫(有明)青柳治(穂高)平林龍二(烏川)

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