2026年度トルコギキョウ品種説明会 栽培環境に合わせて品種選定

JA上伊那
会議で説明をする上伊那農業農村支援センターの担当職員
会議で説明をする上伊那農業農村支援センターの担当職員

JA上伊那花き部会トルコギキョウ専門部は10月29日、伊那市のJA本所で2026年度トルコギキョウの品種説明会を開いた。生産者や上伊那農業農村支援センター、JA担当職員ら66人が出席。26年度の生産に向けた作付け計画やオリジナル品種の採取状況について確認した。
トルコギキョウは同JAの主力品目のひとつ。上伊那地域で育種した耐病性品種や、花型・色に特徴のあるオリジナル品種は50種類を超え、JA出荷量全体の83%を占めている。25年度産のトルコギキョウは同日時点で210万本ほど出荷しており、25年11月末頃まで出荷する見込み。
説明会では、JA担当職員が育苗計画や品種構成などについて説明した。26年度産のトルコギキョウは12月11日から播種作業を開始する予定。品種ごとに、草丈が伸びやすいタイプや伸びにくいタイプ、土壌耐病性に強いタイプなどさまざまだ。JA担当職員は「夏場の暑さ対策も含めて品種を検討し、年間を通してリレー出荷をしてほしい」と話した。
また、上伊那農業農村支援センターの担当職員が作型適応苗の取り組み試験について報告。上伊那の栽培環境や気候条件に適した作型適応苗は、育苗条件次第で品質向上を見込める。良質な苗を定植することで、出荷本数の増加に期待が高まる。
同専門部の山﨑正人専門部長は「26年度産は、播種前に種子を冷蔵するなど高温対策に取り組んでいく。病気に強い品種を選定し、1本でも多くの出荷をお願いしたい」と呼びかけた。

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