諏訪大社に「国花」美しく彩る

JA信州諏訪
出品された菊花を審査する会員
出品された菊花を審査する会員

諏訪地域の菊愛好家でつくるJA信州諏訪健香会は10月29日から11月16日、諏訪市の諏訪大社で第42回諏訪大社上社奉献菊花展を開催している。今年は昨年比27点増の117点の菊花が出品。菊舎6棟に鮮やかな菊花が並び、参拝者を楽しませている。最高賞にあたる「競技花の部」の最優秀賞(JA信州諏訪組合長賞)には、諏訪市の奥山幸茂さん(86)が選ばれた。
審査会は10月29日に開いた。審査対象は全13部門で、統一の品種「国華大明日」で栽培技術を競う「競技花の部」、3本に仕立てた茎それぞれに巨大輪を咲かせる「厚物の部」などがある。
最優秀賞の奥山さんは「受賞できてうれしい。近年の猛暑により、今年は新たな取り組みとして熱がこもりにくい露地で栽培をした。栽培方法が確立できれば、他の会員にも方法を紹介し、会として技術向上に努めたい」と話した。
褒章授与式は11月2日に同社参集殿で行った。
昨年から引き続き、同市の諏訪護国神社にも菊花を奉納。小林宗吉会長と奥山幸茂顧問が育てた、3本仕立ての盆養菊2鉢と、小菊をドーム状に仕立てるドーム菊2鉢が同社を飾っている。期間は同展の開催期間と同日。
小林会長は「花は一瞬で人々の心を和ませる。諏訪大社や諏訪護国神社を訪れた際は、ぜひ足を留めて会員が丹精込めて育てた菊を見てほしい」と話した。

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