パリパリ食感が特徴 信州の伝統野菜「牧大根」初収穫

JAあづみ
牧大根を収穫するプロジェクトメンバーら
牧大根を収穫するプロジェクトメンバーら

JAあづみ女性部西穂高支部の「牧大根プロジェクト」は10日、安曇野市穂高牧の約23アールの畑で「牧大根」の初収穫をした。牧大根は信州の伝統野菜として県から認定され、同プロジェクトは栽培普及を目的に種蒔き、収穫、漬物の加工、販売までを手掛ける。この日はメンバーやJA職員ら26人が約6000本の牧大根を土から引き抜いた。
25年産は、夏場の高温により播種を5日ほど遅らせた。やや小ぶりではあるが漬物に最適な大きさに仕上がり、収量も確保できた。県内各地の希望者から約3000本の予約注文を受けている。14日にJA西穂高ふれあいセンターで開催する「軽トラマルシェ」で販売もする予定。
牧大根は長さ約20センチほどで、下ぶくれの形が特徴。肉質がち密で硬く、漬物にすると独特の「パリパリ」とした食感が楽しめる。
プロジェクトは明治時代から地域で親しまれてきた「牧大根」を伝えようと、06年に八足。降籏房子さんが代表を務め、20年目の節目を迎えた。
プロジェクトの主力商品の漬け物「うんめえ漬け」は12月中旬頃から「しょうゆ漬け」、来年の2月中旬頃に「ぬか漬け」を、安曇野スイス村ハイジの里やファミリーマート堀金烏川店、穂高農産物直売所で販売する予定だ。
メンバーの熊井悦子さんは「今は若い方の漬け物離れがあるが、若い世代にも食べてもらえるように味も変えてきた。幅広い世代の方に食べていただきたい」と話した。

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