リンゴ晩生種の主力「サンふじ」初出荷 着色良好で甘さと酸味のバランス◎

JAあづみ
色や傷の有無を確認し選果をする選果員ら
色や傷の有無を確認し選果をする選果員ら

JAあづみのリンゴの4割を占める晩生種の主力「サンふじ」を10月30日、安曇野市のJA中央果実選果所で初出荷した。やや小玉傾向ではあるものの、近日の寒暖差により熟度が乗り、良好な食味となっている。25年の出荷計画は、前年対比13%増の23万9000ケース(1箱=10キロ)を見込んでいる。
今年は降雨が少ないことで病気の発生や、昨年に見られた褐斑病やカメムシによる被害が少なく、十分な数量が確保でき順調な生育だ。太陽が十分に当たったことで、真っ赤に色付き、甘さと酸味のバランスがよい仕上がりとなった。JAりんご部会の二木寿夫副部会長は「今年の暑さで多少小ぶりだが、ここ2、3日で気温が下がり着色が進み赤く色付いた。酸味と甘みのバランスがよく味のよい仕上がりになったので、ぜひ全国の皆さんに食べていただきたい」と話した。
同日出発式が行われ、JAりんご部会の佐原茂部会長やJA役職員、市場関係者ら8人が出席。内田信一専務理事がJA創立60周年記念ロゴマーク入りリンゴ箱を市場関係者に手渡した。内田信一専務理事は「色付きもよく、生産者の努力によって品質のよいものができた。今年最後のりんごを安定した出荷をしていきたい」と話した。
選果所では選果員が色や傷の有無を一つひとつ目視で確認してベルトコンベヤーに乗せ、光センサーで糖度、熟度、着色を判別。5等級に分けて箱に詰めた。初日は、600ケースを首都圏と県内市場に出荷した。

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