「長野県内の郷土料理を作って味わってみよう」と、JA信州うえだ女性部よだくぼ南部支会は10月15日、「フレミズカレッジ」で『郷土料理を学ぶ~やしょうま作り~』講習会を開いた。会場は長和町の和田コミュニティーセンターで、フレミズ世代の女性達6人が子どもと一緒に参加して、初めての体験を楽しんだ。
「フレミズカレッジ」は、地域の若い女性が集う機会をつくり、学び、趣味の発見、仲間づくり、そして悩み・喜びを分かち合える場にしてほしい、と始めたもの。活動を通してJAや女性部を身近に感じてもらいたいというねらいもある。
講座内容は、JAならではのキーワードとして「食」「農」「くらし」「子育て」を軸に、参加者の要望を取り入れて年間計画を立て、同じメンバーで1年間受講する。今年で7年目となり、リピーターだけでなく毎年新規会員も参加する人気の講座だ。
今回の講師は、女性部員であり、長和町の観音寺の住職の妻でもある名倉慶子さんに依頼。女性部役員が作業を手伝いながら、託児もして、参加者をサポートした。
まず「やしょうま」にまつわる由来や風習を聞いてから、全員が初めての『やしょうま』作りへ。今回は3種類、黄色のパンジー・梅の花・赤と黄色のすいかの模様のやしょうまに挑戦した。
ボウルに上新粉・砂糖・塩と熱湯を入れ軽くこねて蒸し、熱いうちにしっかりこねたら小分けにして、クチナシなどの自然の物から作った色素を混ぜ込み、模様を描くのに必要な色の生地を作った。各色の生地を、輪切りにした時に模様が出るように並べて直径10cmくらいの丸い筒状にし、直径が5cmくらいになるまで転がしながら均一に伸ばした。
切ってみるまで模様の様子がわからないため、参加者は緊張しながら、糸を使って輪切りに。断面を見ると、「かわいい!!」「うまくできた!!」と歓声が上がった。
参加者は、「”やしょうま”と聞いたことはあったけれど、いつ、なんのために作るのかを知ることができて良かった」「模様を作るのがたいへんだったけれど、でき上がりがかわいくて、味もおいしくできてうれしい」と、笑顔で話していた。
フレミズカレッジは今後、12月に『ランチ会』で今年の活動についての感想と来年の希望内容について話し合う予定。2月には『みそ仕込み』も行う計画だ。