小学生がアレンジフラワーで花育、楽しみながら興味を深めて

JAみなみ信州
フラワーアレンジを楽しむ児童ら
フラワーアレンジを楽しむ児童ら

長野県花きイノベーション推進協議会と南信州農業振興協議会は15日、飯田市の追手町小学校5年生24人を対象に「花育実践モデル教室」を開いた。同協議会では子どもたちに地域の花を知り関心を高めてもらいたいと県内の小学生を対象にフラワーアレンジメントの体験授業を行っており、県内10会場以上で教室を開き将来に向けた花きの需要拡大を図っている。児童らはJAみなみ信州の生産者が生産した花材をたっぷり使ったアレンジを楽しみ関心を深めた。
この日は飯田市の花屋「花の匠LaPre(ラプリ)」の伊藤篤さんを講師にダリア、エキナセア、ガーベラ、ユウギリソウなど南信州で生産された花をふんだんに使ったアレンジを体験した。伊藤さんから「花の色、形、触った感触などを楽しみながらどこに飾ろうか、だれに見せようか思い浮かべながら挿してあげてください」と、生産者や花への感謝や想いを込めるアレンジを教わった。児童らは10cm四方ほどの吸水性スポンジに「どこにに飾ろうかな」「どれをメインにしよう」などと思い思いに花を挿していった。アレンジの他にも南信州は多くの花きが栽培されていること、生産者が丹精込めて花きを生産していること、南信州はダリアの日本一の産地であることも学んだ。
フラワーアレンジを体験した新見保斉さん(11)は「華やかなので家の玄関に飾りたい。農家さんが育ててくれたと思って1本ずつ大切に扱った」と話し、アレンジを完成させた。
事務局の南信州農業農村支援センター農業農村振興課生産振興係の篠原謙技師は「生産者さんの協力でたくさんの種類の花でアレンジを体験してもらうことができた。花の産地であることを知り、体験を通して楽しみながら地域農業に興味を深めてほしい」と話した。

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