JA上伊那立毛品評会運営委員会は10月14日、第37回立毛品評会を開いた。この日は、出品されたユーカリの圃場9カ所を巡回。生育状況などを確認しながら審査した。
立毛品評会はJA上伊那や上伊那農業農村支援センター、JA全農長野の職員が同運営委員会の構成員となり、栽培技術の平準化や品質の向上を目的に毎年開く。ユーカリの他、同JA主力品目のアルストロメリアやトルコギキョウなど6品目を審査し、来年3月に開催するJA花き部会定期総会で表彰する。
管内のユーカリは鳥獣害対策として栽培を始め、市場の需要の高まりや栽培のしやすさなどで作付面積は拡大している。出荷は10月から12月下旬まで続き、ブライダルや小売り店販売など多様な用途がある。
今年は8月に降雨が少なかったことで病害虫の発生が少なく、品質は良好。定期的な予防防除の効果もあり、順調な生育となっている。
当日は、同委員15人が審査員として参加。各圃場を巡回して基準圃場と見比べながら、草姿や圃場状況、病害虫の有無などを確認し審査した。
JA担当職員は「病害虫が少なく品質の良い圃場が多い。引き続き、栽培管理などを呼びかけながら、より良い生産につなげたい」と話した。