今年の販売に向け「ながいも生産者大会」開催

JAグリーン長野
あいさつする五明専門部長
あいさつする五明専門部長

JAグリーン長野野菜部会根菜専門部は10月10日、長野市松代町のサンホールマツシロで「ながいも生産者大会」を開いた。生産者27人が参加し、長野農業農村支援センター、JA全農長野、株式会社R&Cながの青果を招き、令和7年度産長芋の生産販売方針について共有した。
JA販売担当者が令和6年産ナガイモの販売経過と野菜全体の販売状況として、猛暑の影響で全国的に野菜の数量が少なく単価が前年を上回るものが多いことを説明し、「ナガイモは10月末からの荷受けで全体の目標達成に向けて追い込みをかけていきたいので、出荷をお願いしたい」と呼びかけた。
営農技術員から9月までの生育状況について、ほ場によりナガイモらしいとっくり型のものが見られるが、地域による差が大きいことや、7月までの干ばつにより肥大が心配されたが、その後の適度な雨で茎葉が繁茂し持ち直してきたこと、病気やセンチュウ等虫の被害、亀裂や割れのものも少ないことが伝えられた。販売担当者からは「ほとんどが地元市場への出荷となる。昨年、ナガイモ需要の増加から安定した販売をして頂いて実績があるので、みなさんにぜひ多くの出荷をしてほしい」と呼びかけた。また、県外への贈答品はもちろん、管内でも栽培地域が限られているため、管内の組合員へも営業課と連携して贈答品等、消費を図っていくと伝えた。
研修では長野農業農村支援センターの担当者から、今年度行った栽培試験について、今後収量調査を行い評価することが報告された。
開会にあたり五明博彰専門部長は、「10月も半ば、いよいよ収穫の準備とみなさん気が早っている感じがする。体調に気をつけて、よい収穫につなげていきたい」とあいさつした。小林寛久常務は、「今後も高温干ばつ対策をしていかなければ、かなりの生産者に影響が出ると感じているので、ナガイモを含め農産物について対策を講じていきたい。また、今年は特に米価が高くなりほかの農産物も若干は高くなったが、まだ生産価格に見合った価格まで押し上げられていない。少しずつでも農家の手取りが増えるようにJAとして取り組みをしていきたい」と話した。
同専門部では10月下旬に出荷規格目揃い会を開き、本格的な出荷を始める予定。

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