JAあづみ夏秋いちご部会は10月15日、2025年度夏秋いちご共進会を開いた。部会の代表者や松本農業農村支援センターの職員、JA営農指導員ら9人が審査員となり、管内の5つの圃場を審査した。共進会は、夏秋いちごの生産振興のため、生産意欲の向上、栽培技術向上を目的に毎年行っている。
審査基準は、生育状況、一般管理、病害虫発生状況などの5項目。審査員は、各地域営農センター指導員から定植時期、病害虫発生の有無などの説明を受けたうえで、実際に圃場の確認をしながら、それぞれに点数をつけた。
25年の生育状況は、前半の生育はおおむね順調だったものの、後半にかけては夏場の高温が影響し収量が減少していて、出荷は11月末まで続く見込み。圃場巡回による技術指導やLINEを活用した産地情報の共有などを通じ、生産者ごとの収量および所得の向上に取り組んでいる。同部会は、55戸の部会員が約650アールの面積で栽培を行い、25年の販売目標額は、市場部と業務部あわせて3億2,500万円を目指す。
同JAのアスパラガス部会やセルリー部会、ジュース用トマト部会等も25年度内に共進会を開催。毎年各部会の通常総会では、共進会の上位生産者に特別最優秀賞の長野県知事賞をはじめとする計14の賞を授与している。
営農経済事業部農産課の増田真生指導員は「共進会を通じ、栽培上の課題や最適な栽培状況などを把握することで今後の部会発展に努めたい」と話した。