長野県農村生活マイスター協会上小支部の視察を受け入れ

JA信州うえだ
アスパラガスの施設栽培を見学
アスパラガスの施設栽培を見学

JA信州うえだの子会社(有)信州うえだファームはこのほど、長野県農村生活マイスター協会上小支部の視察研修を受け入れた。アスパラガスの施設栽培の現地視察をはじめ、座談会では研修生として新たな担い手の育成を行っていることなどを説明。参加者はたくさんの質問をしながら熱心に聞いた。
同支部は、地域の活躍する農業者の取り組みや施設を視察することで地域の良さの発見と今後の地域活動活性化に役立てようと、毎年上小地域内の視察研修を行っており、今回は上田市内で企画。この日は、マイスターに認定されている女性農業者や事務局など15名が参加し、同社のほか、ワインブドウの生産からワイン醸造まで行うIターン就農者のワイナリーや、棚田を生かしさまざまなイベントで農業・地域の魅力発信を行っている「稲倉の棚田」なども訪れた。
アスパラガスのハウスでは、畝を高さ60㎝ほどの高畝に作り、管理や収穫を軽作業化した栽培方法や、ITを活用して温度管理などを行うスマート農業を視察。ハウス内で立ったまま収穫作業ができることを確かめ、「これなら姿勢も楽だし、作業が効率化できる」と興味深く見学していた。
座談会では、同社が行う耕作放棄地再生・利用事業の概要や新規就農者育成事業を説明。同社は、高齢化等で営農継続が難しくなった農地を借り受け、栽培管理を継承することで耕作放棄地の発生を抑制するとともに、研修圃場として活用することで担い手育成と連動した地域農業の維持・発展を目指している。実際に研修2年目となる東京都出身の22歳の女性研修生も参加し、就農を目指す理由や将来の展望を話した。マイスターは、「水田の維持など、10年後の地域農業が心配。若いみなさんにぜひ頑張ってほしい。同じ地域農業者として応援している」とエールを送った。
参加したマイスターは、「地域内のさまざまな農業者と交流することで、新たなつながりが期待できる」と、今後に向けて話していた。

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